人感センサー付き照明、見直してみませんか?
2025/08/15
──活用のポイントと、意外な落とし穴
「人が来たら自動で点灯、いなくなれば自動で消灯」
──そんな手軽さが魅力の人感センサー付き照明。住宅やオフィス、飲食店や美術館など、さまざまな場所で使われています。
実際、私が住んでいる神奈川の住宅街でも、玄関や階段、トイレなどに人感センサーを導入される方が増えてきました。
また、仕事でよく訪れる東京の飲食店や店舗設計の現場でも、人感センサーは非常にポピュラーな存在です。
こうして長年活躍してきた「定番の照明技術」ではありますが、使い方をほんの少し見直すだけで、快適性や空間の質が格段に向上するケースが多いのです。
■人感センサー付き照明が活きる場所
人感センサーは、以下のような**「通り過ぎる」「滞在時間が短い」空間**では大きな効果を発揮します。
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玄関やポーチ、門柱まわり
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階段や廊下
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トイレや洗面室
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クローゼット内
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倉庫、パントリーなどの一時的な作業空間
スイッチ操作の手間が省けるだけでなく、夜間の転倒防止や防犯対策にもなるというメリットがあります。
■ただし「どこでも最適」ではない
一方で、どの空間にも人感センサーが向いているわけではありません。
とくに注意したいのは、以下のような空間です。
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LDKなど「人の出入りも滞在も多い空間」
→頻繁なON/OFFで落ち着かない印象になります。 -
書斎や寝室のように「じっとしている時間が長い空間」
→動きが少ないと、意図せず照明が消えることも。 -
飲食店や美術館など「来客を迎える演出が必要な空間」
→設定時間で照明が切れてしまうと、印象が損なわれることがあります。
■“グレア(まぶしさ)”にも注意
さらに意外と見落とされがちなのが、器具自体の構造です。
人感センサー付きの照明器具は、構造上、光源が浅い位置にあり、まぶしさ(グレア)を感じやすい製品が多いのが実情です。
そのため、インテリアデザインの質が問われる空間や、雰囲気を大切にしたい場所では、かえって不快感の原因になることもあります。
たとえば、美術館の照明や飲食店の個室照明、ホテルのラウンジなどでは、光の“見え方”まで繊細に設計する必要があります。
■新しい活用法も登場しています
一方で、最近では調光システムやシーン制御と組み合わせた新しい活用法も出てきました。
たとえば、
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人感センサーが反応したら「足元照明だけを控えめに点灯」
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来客を検知したら「演出照明モードに自動で切り替え」
といったように、「ただ点灯・消灯」ではなく空間にふさわしい“シーン”を呼び出すトリガーとして人感センサーを使う例も増えています。
照明デザインの知識があれば、このような柔軟でスマートな運用も可能です。
■まとめ|“つければ安心”ではなく、“活かしてこそ価値”
人感センサー付きの照明は、今や珍しいものではありません。
しかし、設置場所や使い方によっては、空間の魅力を損ねてしまうこともあるのです。
だからこそ、設計やデザインの段階で、
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その空間でどんな人の動きがあるか
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明るさや光の向きがどう見えるか
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滞在する人の気持ちに寄り添えているか
を丁寧に検討することが重要です。
私たちDAIYUでは、こうした細かな光の演出に配慮しながら、神奈川を拠点に、東京近郊まで幅広く照明デザイン・インテリアデザインのご相談を承っています。
「今の照明、なんとなく違和感があるかも」
「自動で点くのは便利だけど、雰囲気がいまいち…」
そんなときは、ぜひお気軽にご相談ください。
最適な設置方法から、空間演出まで、専門家としてご提案させていただきます。
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有限会社ダイユー
住所 : 神奈川県川崎市高津区千年727
電話番号 : 050-8894-0498
神奈川のインテリアコーディネーター
東京にて照明設計や施工サポートを実施
東京にてニーズに応じた設計
東京にてオフィスの照明を提案
東京にて店舗向けの解決策
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