【大阪万博モナコ館｜天井照明の舞台裏】

大阪・関西万博「モナコ館」にて、室内照明器具の選定を担当しました。

本国から提案された照明計画は、縁のないトリムレスダウンライトと、曲線スリットにスポットライトと間接照明を組み込む特殊なベースライト。

ダウンライトは、日本国内で高い精度と美しい光を持つmodulex製を選定。光の質と仕上がりの美しさが評価され、本国の了承もスムーズに得られました。

一方、特殊な曲線ベースライトについては、日本国内で同等品を調達するのが難しく、代替案として別の製品を提案。本国と協議を重ねた結果、曲線形状を維持した自由寸法製作の器具を採用することができました。

今回、器具のマッチングを通じて強く感じたのは、海外製照明器具のデザイン自由度の高さです。

日本製は非常に頑丈で信頼性が高く、空間に自然に溶け込む直線的なデザインが多い一方、どこか硬質な印象も否めません。

有機的で柔らかい曲線や、発想に富んだフォルムを持つ海外製品との違いは大きく、両者のバランスをどう取るかが、今後の照明提案の鍵になると感じました。

これからも、空間に調和しながらも印象に残る照明器具を見つけ、提案していければと思います。

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